2024.07.13
© 2019 kawanakajima F mental clinic
Abstract
風には、3つのメッセージが込められています。
ひとつは私たちスタッフのスタンスとしてのメッセージ、ひとつは患者様へのメッセージ、そして未来へのメッセージです。
心地の良い風を感じることで、ハッと我に返ったり、生気を取り戻すように感じたりすることがあります。でも改めて確認しようとしても風は無くなっている。
私たちは、患者様の回復を目標に一緒に進んでいくわけですが、決して押しつけがましいものではなく、フッと消えてなくなる風のような謙虚な存在でありたいと思っています。
たとえ強い風を受けた時でも、それを「しなやかに」かわすことができたら…。ご自身のゆずれないこだわりを大切にしながらも、しなやかに生きていけること。時に「流れに身を任そう」と思えるような、しなやかにゆれる強さを持てること。
風のような「しなやかさ」を目標に、患者様とともに治療を進めたいと考えています。
ゆくゆくは、精神疾患のある方々が自分らしく過ごせる街づくり、自分のペースで努力し続けることができる仕組みづくりにつながる「風」を、医療法人 川中島Fメンタルクリニック発で吹かすことができれば、どんなに素晴らしい事なのだろうと思っています。そのためにも、患者様一人ひとりとしっかり関わりながら、多くの方々の声を丁寧に聞いていきたいと考えています。
『F』に込められた、当クリニックのコンセプト
finite
限りある
人生を
feel
穏やかな気持ちで
過ごせるよう
focus
あなたに焦点を合わせ、
ともに歩んでいく
「有限」は、色々な物事を考える基盤になっていると考えます。人生には終わりがあるからこそ、今を精一杯生きられるのだと思っています。様々な治療的なアプローチを行う中で、「限りある人生の中で、今できること」の最善を尽くし、患者様と関わっていきたいと思います。
“どう感じるか”は人生を豊かに過ごす為の極めて重要な要素と考えます。また心療内科・精神科の最終ゴールは、「その人らしく穏やかに生活すること」と思っています。“こうあるべき”という、世間一般の通念に縛られ過ぎず、自分の気持ちや感情に正直に向き合うことが治療の第一歩と考えています。
その人らしく穏やかな気持ちで日々過ごしていくために何をしていく必要があるか、どこに焦点を当てるか一緒に考えていくクリニックでありたいと思います。
精神療法や薬物療法、その他各種プログラム等、アプローチは様々ですが、全ての治療の骨組みは「その人らしく穏やかな気持ちで毎日を過ごすためにできること」がベースになっていると思っています。患者さんとスタッフが一緒になって戦略を練るといった“横の関係”を築くことを大切に、治療を進めてまいります。