『参加の日』最終回振り返り・5周年イベント予告

2024年5月21日に、第8回目の参加の日を行いました。
今回が最後の参加の日ということで、第1回目から今回までの振り返りを行いました。（今までの経過については、スライドにまとめましたので、動画としてご覧ください。）

2023年4月に参加の日が始まり、この1年間で「自分らしく働くことの難しさ」「一度立ち止まってから働くことの困難さ」などについて、参加者と一緒に考えてきました。そして、そこで出た意見を基に、「今求められている働き方とは何か」について検討し、「その人らしく働くことのできる仕組み」のたたき台をつくることができました。現時点では、まだ具体的な『会社』という形にまでは至っていないのですが、それでも全くイメージができなかった1年前と比べると、困りごとの輪郭が見えるまでには前進できたように思います。

振り返ってみると、思うように事が進まない場面もありましたが、私自身はブレることなく、自信をもって進んでいくことができました。
それは、 今回のプロジェクトが、他でもない当事者の皆様の声からできあがっているからです。
“働く”というテーマで、多くの時間、多くの当事者からの話を伺えたことは、私にとって何よりの財産となりました。
本当にありがとうございました。

私の残りの人生を懸けてやりたいこと。
それは、 障害者も健常者も関係なく、自分らしく働くことのできる社会の構築です。
口にすることは簡単ですが、そう簡単にできることではないかと思います。
そのためには、一人ひとりに合わせた仕事の提供に加え、全ての人が働きやすい職場環境になる必要があります。健常者も含めた皆が働きやすい環境になることで、一人ひとりのパフォーマンスは向上すると思うのです。

参加の日はこれで終了ですが、これからもこのプロジェクトは続いていきます。
次に皆様にプロジェクトの進捗状況をお伝えできる機会は、9月23日（月・祝）のクリニック開院5周年イベントの予定です。

プロジェクトの実現に向け、これからも、皆様と共に。
一歩一歩、前へ。

＜イベント予告＞
2024年9月23日（月・祝）13時から、ホクト文化ホール（中ホール）にて、開院5周年記念イベントを行います。
イベントのタイトルは「生きづらさ」と生きる、としました。
本田秀夫先生（信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授）に「生きづらさの正体」と題した講演をお願いしており、また、生きづらさを軽くする工夫について当事者の方々と対話をする企画に加えて、参加の日で進めてきた「自分らしく働く」プロジェクトの紹介も行う予定です。
イベント詳細につきましては、近日中にホームページでお伝えいたします。また、クリニック待合にもチラシを設置する予定です。
「生きやすさ」について皆様と一緒に考えることのできる時間を、心から楽しみにしております。