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『気分と気温』

私自身、診察室では「気分」という言葉をよく使いますが、気分という概念は、意外とわかりづらいように感じています。
それでは、気分を「気分」以外の言葉で伝えるとしたら、何になるのでしょうか。

『気』とは「目に見えない、流動的なもの」という意味があるようです。
そういうところから考えると、私は「気温」が気分に近いように思うのです。

気温が暑いと感じたら、窓を開けたり、水を飲んだりします。
気温が寒いと感じたら、一枚服を重ねます。

それと同じで、
気分が落ち込んでいると感じたら、家族や知人に話をして、視野を広げていきます。
気分がイライラしていると感じたら、ストレッサーから離れて、好きな音楽を聴いたり、美味しいものを食べたりします。

気温が季節で変動すると同じように、気分も様々な出来事に反応して、ふわふわと動いていきます。
暑い、寒いと感じるのと同じように、自分の“心の気温”である「気分」に気づき、少しでも穏やかで心地よい気分になるための対策に進んでいきます。


今朝は、8月にしては少し涼しい朝になりました。
今日は、エアコンを使わず、窓を開けて過ごしてみようと思います。

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