2019.11.04
院長ブログ
『判断を遅らせる』
negativity bias(ネガティビティ バイアス)という言葉があります。
人はポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に注意を向けやすく、記憶にも残りやすいとされています。そのため、ネガティブな情報に偏らないよう、ポジティブな情報を探すことが重要とされています。
しかしながら、落胆してしまうような景色が目の前に広がっているとき、そこでもポジティブな情報を拾い集めることができるでしょうか。
少なくとも、私にはできないように思います。
想像を絶するようなネガティブな情報が目の前に広がっている時に何ができるか。
それは「判断を遅らせること」ではないでしょうか。
1週間後の自分、1か月後の自分に判断をゆだねて、今やらなければならないことを粛々を行い、1日1日を重ねていくこと。
そのように判断・評価を遅らせることで、ポジティブな情報に気づくことができる時間が少しずつ生まれるのではないかと思っています。