『何を頑張るか』

頑張りすぎることでメンタルの不調を引き起こすことがあります。
以前の私は、頑張りすぎる患者さんに対して「頑張るのをやめましょう」と伝えていました。
ただ、頑張っている人が頑張るのをやめるということは難しいように思います。罪悪感や自責の念に駆られる方も多くいます。

「休むことを頑張る」「力を抜くことを頑張る」

今はそう伝えています。
今まで休むことができなかった患者さんは、気軽に休めないはずです。
うつ病の患者さんに「頑張れ」と励ますことはご法度であるとされていますが、実際には、かなり頑張らないと休めないように思うのです。

頑張るベクトルを持つことは、決して悪いことではありません。
大事なことは「何を頑張るか」なのだと思います。