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『参加の日』第5回振り返り

2023年9月19日(火)に、第5回目の参加の日を実施しました。
今回は、今まで参加して頂いた方々の意見をまとめた形の仮想会社を、私の方からプレゼンテーションさせて頂き、その後に、参加して頂いている方々とディスカッションを行い、より現実的な会社に作り上げていくことを目的として行われました。

不調を訴えて受診される患者様のお話を聞く中で、「この方に適した環境があれば、きっと生き生きと働けるのに」と感じることが多々あることをお伝えし、既存の形にこだわりすぎず、「その方その方が何を頑張るか」その頑張り方が、今問われているのではないか、と話させて頂きました。
精神障害・発達障害の方々が自分の特性を活かして働くことのできる会社とは?周囲に気を使い過ぎずに働くことのできる会社とは?障害者と健常者が一緒に働くことのできる会社とは?
限られた時間の中で私なりにまとめさせて頂き、
一人ひとりの特性を最大限に活かす
●「all」ではなく「one」に焦点を当てる
●「一人ひとりの幸せ」を大切にしながら全体を調整できる社会を目指す
に焦点を当てた価値を創り上げたい』との思いから、仮想会社名を「一般社団法人 ichi」として、プレゼンテーションを進めさせて頂きました。

まず、「働きにくさのエッセンス」を
❶履歴書問題
❷コミュニケーション問題
❸仕事内容・給与問題
❹精神不調問題
の4つの項目にまとめました。
そして、そのそれぞれの働きにくさに対して、仮想会社ichiがどのような解決をしてくれるのか、については、ichiの提供する8つのソリューション(解決)としてまとめさせて頂きました。

一つひとつを詳細にお伝えすることはここでは省略しますが、プレゼンテーションではできるだけ具体的に伝えさせて頂きました。例えば、履歴書問題に関しては、履歴書は簡素にした上で、実際に働けるかどうかの期間を6ヶ月設定して、その期間で仕事ができるかどうかを確認することや、そのお試し期間の中でどうやれば働くことができるかを検討する期間とすること。また、赤と青のネームプレートを作成し、青のプレートを下げた方はコミュニケーションを行わないサインとすること。他にも、仕事の細分化やローテーションを積極的に行うことや、出勤時間はいつ来ても良いような業務を設定すること、などを提案させて頂きました。(ここでは、まとめのスライドのみ提示します。)

そして、最後にichiがどういった業種に参入していけば成功するか、についてもプレゼンさせて頂きました。前述した「働き方」を意識した際、私なりに、重要と感じられた項目を3つ設定しました。
●高単価および高い労働生産性
●日常性を保ちながら高い専門性のある領域
●冷凍可能な材料(その後のディスカッションで、冷凍だけでなく乾燥も)
この3つの要素にこだわらず、その後のディスカッションでは、様々な意見を伺うことができました。業種に関しては、まだまだ定まっておりませんが、一つの案として、長野県のブランドである野菜を利用することや、その中でも有機野菜を加工することで、上記の3つの項目がクリアできる可能性があると考えられました。

ディスカッションでのやりとりが記載されたホワイトボード

今回の参加の日は、私自身がプレゼンテーションをさせて頂くこともあり、少々緊張しておりましたが、参加者の方々のお陰で、普段通り、最後まで温かい雰囲気に包まれた会となりました。本当にありがとうございました。
皆様の意見を集約しながら、新しい働き方の枠組みが提示できたこと、また業種に関しても皆様とワイワイと話ができたこと、大変嬉しく思います。

次回は11月の第三火曜日を予定しております。
詳細につきましては、決まり次第、このホームページでご案内させて頂きます。

障害者も健常者も関係なく、「一緒に働く」の実現へ。
さぁ、さらに前へ。

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